自分が息絶えても私が手がけた佛さまに手を合わせる方がいらっしゃるのだと肝に銘じて精進する毎日です。

私にとって、生涯の師と仰ぐ京の大佛師 故「松久朋琳先生」は権威とか名誉におもねることなく、庶民感覚を失わない方でした。大先生と話をさせていただくとなぜかほっとする気持ちになりました。 大先生はきまって、「佛を彫るのではなく、佛を迎える気持ちで彫りなさい。」と言っておられました。そして、「できる限り綺麗な佛さんを彫ってやろうとか、人をあっと言わせるような形でとか、そういう企みが入ると佛さんは引っ込んで出てこられません。」とも言っておられました。また、「無心に一発鑿をガァンと入れますと御佛は必ずお迎えに来られます。そのお迎えに従って御佛の周りの余分な木くずを取り除いていけば良いのです。」と言われました。私は大先生に少しでも近づきたくて、毎日のようにお経を上げたり、佛像について勉強したり、できるだけ多くの佛像を彫ったり努力してきました。毎朝身を清めて工房に入っています。

新造佛

塑像を造らず直接彫る

他の仏師の方は像を彫りはじめる時点で塑像を造られることがあります。まず、塑像を造りそれを計測しながら大きな彫刻を仕上げるのですが、私は下絵を描き四方から原木に写し、いきなり彫りはじめます。下絵を描いた時に頭の中に立体が見えるのです。

古佛修復

古佛の修復は大切な仕事

過去の仏師が魂を込めて創り上げたお姿です。現代の仏師として未来に繋ぐ責任を負っています。

佛像彫刻教室

黙々と、それぞれに楽しみながら

佛像彫刻の基礎から、難しい佛像まで細かく指導します。ゆっくりと穏やかに楽しく彫りましょう。

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