この仏像は歴史的にも価値の高い文化財であります。おそらく、鎌倉時代に造られ、後に何度か修復を施された後が見られます。仏師の手による修復もあれば、素人の施したと思われる修復部もありました。
お顔は東大寺の金剛力士に似ています。ポーズは興福寺の金剛力士に近いものです。お顔やポーズなどから鎌倉時代に慶派(けいは)の仏師が彫ったもと推測されます。
お顔は東大寺の金剛力士に似ています。ポーズは興福寺の金剛力士に近いものです。お顔やポーズなどから鎌倉時代に慶派(けいは)の仏師が彫ったもと推測されます。
はじめてご覧になる方はこれが修復できるの?と思われるでしょう。虫に食われた上、門に納められてはいますが、風雨にさらされている状態ですからこの様にボロボロです。あらかじめ、水洗いで過去に接着した部分で外れる部分は取ってしまいます。壊れる部分はこの段階で外してしまうのが後の修復に役立ちます。修復完成後に壊れる部分があると困りますので…